12月13日(金)、小野中学校体育館にて、人権集会を行いました。

今年は2部構成で、第1部では「人権についての講演会」、第2部では「小野中学校人権宣言」を行いました。

第1部 講演会は、 講師に「 蒲地 里奈(カモチ リナ)」さんをお招きし、「私が見つける 優しい世界 〜目の前にある国際貢献〜」という演題で講演をしていただきました。

※ 蒲地さんは、2010年~12年に国際協力機構(JICA)の青年海外協力隊員として派遣され、北アフリカのモロッコで現金収入が乏しい地域に暮らす女性の経済的自立のために活動されました。
※現地の女性らがつくる、規則的な幾何学模様が特徴の伝統工芸「フェズ刺しゅう」に着目し、スカーフ、バックなどに加工・販売して自立支援に貢献されました。JICA任期終了後にブランド「DAR AMAL(ダール アマル)」を設立し、現在モロッコと日本とを行き来し、全国各地のイベントでバッグなどを販売しながら、支援を継続して行っておられます。

 前半の講話では、モロッコについて、蒲地さんの経験談をもとにお話ししていただき、水が貴重なこと、識字率の低さや経済的に苦しい生活をしている女性が多いことなど学びました。
 後半は、ワークショップを行い、生徒は班に分かれ、「空腹で困窮する兄弟」を想定して、永続的に自立できる支援策を話し合いました。与えられた条件「資金は1万円」「海に近い」「乾燥地域に住んでいる」「近くには都会がある」から、班でどのような支援ができるかを真剣に考えました。話し合い後に各班のアイディアを発表し合いました。「魚を採って販売する」「海水から塩を作って販売しブランディングする」「海岸への漂着ごみを再利用してアクセサリーを作って販売する」など、多様な意見があがりました。

 生徒たちにとって、自分や周りの人の人権、世界の人々の人権についてじっくりと考える時間となり、貴重な体験となりました。

 第2部では、生活委員会を中心に準備した「小野中学校人権宣言」の発表をし、人権を守るための行動を改めて確認しました。